全てのプログラマーがブラインドタッチができるわけではありませんが、キーボード入力速度が速い方がほんのちょっとだけ効率が上がります。
本記事では、ブラインドタッチの必要性について考え、習得したい場合のおすすめの方法を紹介します。
ブラインドタッチはできなくても問題はなし
「プログラマーなら、ブラインドタッチは絶対にできる必要がある」という話をよく聞きますが、本当のところは少し違うような気がします。
「プログラミングしていたらブラインドタッチができるようになった!」という場合がほとんどです。
さらに言えば、プログラマーでもブラインドタッチができない人はたくさんいます。エンジニアの私の上司は、20年もプログラミングをやってきたのにいまだにブラインドタッチはできません。しかし、彼の作るアプリケーションは社内でも高く評価されています。
ブロガーやライターと比べると、プログラマーが入力する文字数は圧倒的に少ないです。また、最近のエディターは非常に優秀で、補完機能が優れているのでさらに入力数は少なくなっています。
例えば、Emmetの補完機能を使えば、「!」と「Enter」だけでHTMLの骨組みをサッと記述できます。
上の画像の状態からEnterを押すと、直ちに以下のように変換されます。
以上はわかりやすい例ですが、近頃のエディターではデフォルトで、あるいはプラグインの導入で、多くの補完機能がサポートされており、いかに少ない入力数で効率的に開発するのか、ということが追求されています。
でも、でも…
ブラインドタッチできた方がプログラマーっぽいよね。
ブラインドタッチのメリット
ブラインドタッチは必須ではない、と言いましたが、ブラインドタッチができることにデメリットはありません。
メリットとして、以下のものが挙げられます。
- 勉強の効率が上がる
- ストレスフリー
- (自分自身、あるいは他者からのイメージアップ)
最も大きなメリットは、プログラミングを勉強する際の効率がぐんとアップすることです。本などのチュートリアルでコードを写すことを想像してみてください。
ブラインドタッチができない場合は、手元の見本と、キーボードに交互に目線を移しながらコーディングすることになりますが、ブラインドタッチができる場合は、見本のコードだけをみながら、ガンガンコードを書くことができます。
エンジニアとは、常に勉強を続ける人種です。そうであれば、ブラインドタッチができないに越したことはありません。それに手元のキーボードを常に確認することで、ちょっとしたストレスが溜まりかねません。
効率的で、ストレスフリーな、そしてちょっとカッコいいプログラマーになるには、ブラインドタッチができた方がいいですね。
ブラインドタッチの練習方法
ブラインドタッチを攻略するには、繰り返し練習あるのみです。正しい指のポジションで繰り返しキーボードを触っていれば、自然と身に付きます。
ホームポジションでは『F』に左手の人差し指をおき、『J』に右手の人差し指を置きます。また、指それぞれに範囲があるので、それを意識しながら、タイピングを続けていれば、自然とブラインドタッチができるようになります。
指使いを意識しながらひたすら練習をするだけです。楽しみながら練習するにはタイピングゲームが良いですね。
e-Typingは学校や企業でも採用されることが多いタイピング練習アプリです。自分の打鍵速度や正確性などを分析できて、会員登録すればランキングもチェックできます。会員数100万人のモンスターアプリです。
寿司打は言わずと知れた、有名な元祖タイピングゲームです。寿司が流れる前に打ち終わらなければならないというドキドキ感でいつの間にかタイピングの虜になってしまいます。
タイピンガーZとは、モンスターを育成するタイピングゲームです。対人勝負もできるので、非常にやる気が出ます。時々小学生を見かけるのですが、尋常でないレベルで強いです。世の中強者だらけだということがわかり、向上心が湧いてきます。
ぜひ楽しみながらブラインドタッチを習得してみてください。
Appendix
プログラマーなどキーボードを使用する人にとって、道具は命です。キーボードには、目的や好みに応じていくつかの方式があります。
次の4つの方式が有名です。
- メンブレン方式・・・一般的
- バタフライ方式・・・Appleが採用
- メカニカル方式・・・ゲーミングキーボードに多い
- 静電容量無接点方式・・・感度が最も良く、高級
メンブレン方式、バタフライ方式は一般的なキーボードです。メンブレンはキーストローク(キーの深さ)が深い傾向があり、バタフライは浅いです。
メカニカルキーボードはさらにいくにも派生しており、こだわりが現れます。キーボード内部の軸の色で種類が分けられるのですが、以下のようなものがあります。
- 茶軸・・・程よい打鍵感、程よい音、全てが程よい
- 赤軸・・・軽いキータッチ
- 青軸・・・音がする(クリッキー)。キータッチしている感がすごい
- 黒軸・・・強い反発力。感度良好。上級者向け
- シルバー軸・・・反応速度が速く、スピーディーなタイピングが可能
また、静電容量無接点方式は、スマホの原理と一緒で、静電容量の変化を感知する方式です。非常に信頼性が高く、耐久性も高い(物理的な構造に依存しないから)ため高級です。こだわり抜く人が使用するキーボードです。