【Python】仮想環境の作り方【venv】【pipenv】

Python_仮想環境

Pythonで仮想環境を作る方法を2種類紹介します。
・一般的なvenv
・簡単に構築できるpipenv

venvを使った仮想環境の構築

venvを使った仮想環境の構築には、追加のパッケージインストールは必要ありません。仮想環境構築の手順は3つあります。

  1. ターミナル(コマンドプロンプト)を起動して、仮想環境を作りたいフォルダに移動
  2. 「python -m venv <仮想環境名>」というコマンドを入力
  3. 「bin(Script)」ディレクトリに移動して、「activate」を実行

基本的な操作は以上の通りですが、WindowsとMacでは若干異なります。以下より詳しく解説します。

【仮想環境】Windowsの場合

まず、コマンドプロンプトを起動して、仮想環境を作りたいフォルダに移動します。

次に、仮想環境を作成するためのコマンドを入力します。

> python -m venv my_venv

すると、そこに「my_venv」という名前のフォルダが作成されます。次に、「my_venv」の中の「Script」ディレクトリに格納されている「activate.bat」を実行します。

> cd my_venv/Script
> activate.bat

すると、仮想環境に入ることができます。仮想環境に入ったことは、以下の例のように、仮想環境名がカッコで囲んであることで確認できます。

(my_venv) my_venv¥Script> 

また、仮想環境を抜ける方法は、「deactivate」コマンドを入力するだけです。

(my_venv)> deactivate
>

【仮想環境】Macの場合

Macの場合もほとんど同じ流れです。

まず、ターミナルを起動して、仮想環境を作りたいディレクトリに移動してください。

次に、仮想環境を作るために「python3 -m venv <仮想環境名>」というコマンドを入力します。

$ python3 -m venv my_venv

すると、my_venvというフォルダが作成されます。次に「bin」フォルダの中の「activate」を実行してください。

$ cd my_venv/bin
$ source activate

すると、仮想環境に入ることができます。カッコで仮想環境名が記されていれば、成功です。

(my_venv) $

仮想環境から抜けるためには、「deactivate」コマンドを実行するだけです。

(my_venv) $ deactivate
$

pipenvを使った仮想環境の構築

Pythonのライブラリであるpipenvを使えば、より簡単に仮想環境を構築することができます。
また、WindowsでもMacでも作成の流れは同じです。

  1. pipコマンドでpipenvをインストールする
  2. 仮想環境を作成したいディレクトリに移動する
  3. 「pipenv shell」コマンドを入力

それでは詳しくみていきましょう。

まず、ライブラリをインストールする必要があります。pipコマンドでインストールしましょう。

pip install pipenv

次に、仮想環境にしたいディレクトリを作成し、移動します。本記事では「my_venv」というディレクトリを作成します。

$ mkdir my_venv
$ cd my_venv

次に、「pipenv shell」というコマンドを入力します。すると、そのディレクトリに仮想環境が作成され、同時に仮想環境に入ることができます。(仮想環境に入るときはいつでも「pipenv shell」コマンドを入力します。)

$ pipenv shell

仮想環境から抜けるときは、「exit」コマンドを入力します。

(my_venv)$ exit
$

仮想環境にパッケージをインストールする方法

仮想環境を作成したら、次はパッケージのインストールをするはずです。venvとpipenvではインストール方法が異なるので、注意が必要です。

venvにパッケージをインストール

  1. 仮想環境に入る
  2. pipコマンドでインストール

venvの場合は、仮想環境に入ったら、通常のパッケージ管理コマンドであるpipを使います。

pipenvにパッケージをインストール

  • 仮想環境に入る
  • pipenvコマンドでインストール

例えば、numpyをインストールするとしたら、次のようにコマンドを入力します。

(my_venv) $ pipenv install numpy

つまり、pipの代わりにpipenvを使うだけです。