NumPyとは多次元配列や大規模な数値計算に特化したPythonのライブラリです。
本記事では、そのインストール方法を解説します。
Contents
NumPyインストールの前に
NumPyはPythonのライブラリなので、Pythonの実行環境が整っていることが前提です。
また、環境によってはすでに備わっている場合もあります。(Anaconda など。)
Pythonの実行環境は、様々な方法で構築できます。初心者の方にオススメするはAnacondaです。コマンドなどを一切使わずにインストールできるからです。リンクの1番下の画面からダウンロード出来ます。
NumPyのインストール方法
Anacondaを使っている場合
Anacondaをインストールした時点でNumPyを含め、多くのPythonライブラリがインストールされます。ですので改めてNumPyをインストールする必要はありません。
NumPyのインストールを確認
自分の環境にNumPyがインストールされているかをまず確認します。
ターミナル(Windowsはコマンドプロンプト)を開いて、「python」と入力します。
python
すると、Pythonのコンソールに入るので、「import numpy」と入力してEnterを押します。
> import numpy
これでエラーが出なければ、NumPyはインストールされています。エラーが出た場合は、次に解説するpipコマンドでインストールしましょう。
pipでNumPyをインストール
python3をお使いの場合は、次のコマンドでインストールできます。
pip install numpy
基本はこれでインストール完了です。
もしも、Python2とPython3を同時に使用している場合は、
pip install numpy #Puthon2にインストール
pip3 install numpy #Python3にインストール
で、インストール先を分けることができます。
NumPyの動作確認
最後に、スクリプトを作成して、NumPyの動作を確認してみましょう。
ここでは2種類のアレイ(配列)を作成し、掛け算するプログラムを紹介します。
0,1,2,3…….99までの100個のアレイと、1,3,5……..199までの2個飛ばし100個のアレイを掛け算して表示するプログラムです。
import numpy as np #ライブラリのインポート
x = np.arange(100) #0~100までの100個のアレイを作成
y = np.arange(1,200,2) #1~200まで、2飛ばしの数値を格納した100このアレイを作成
z = x*y #2つのアレイの要素同士を掛け算
print(z) #掛け算された結果を表示
このプログラムを実行すると、次のような結果が得られます。
100個のアレイと100個のアレイにおいて、それぞれ順番に対応した要素を掛け合わされた、新たなアレイが表示されます。
こうしてみると、膨大な数値をまとめて計算できる、NumPyを少しだけ感じることができるのではないでしょうか。
Appendix
・NumPy公式ドキュメント(英語)
・NumPyについて、分かりやすいサイト(日本語)
参考書籍:「Pythonによるデータ分析入門 第2版」