データ解析や、強力なインタラクティブシェルとして使用されるJupyter Notebookのインストール方法を、次の3通り紹介します。
・Windowsの場合
・Macの場合
・Anacondaのインストールで
Jupyter Notebookとは
Jupyter Notebookとは、ノートに記述する気軽さでPythonを実行できる開発環境です。それも、ただのノートではありません。pandas(表計算ライブラリ)やmatplotlib(グラフ描画ライブラリ)と非常に相性が良く、表やグラフがキレイに、それも簡単に出力されるので、データを扱う場合は手放せなくなります。
このノートブックを閉じても、記述した内容は自動で保存されます。
Jupyter Notebookのインストール方法
ここで紹介する方法は3つです。
- Windowsの場合
- Macの場合
- Anacondaをインストールする場合(Windows、Mac両方いける)
AnacondaはPythonを使って開発する、多くのデベロッパーが愛用しています。導入が簡単で多機能なのでおすすめの方法です。多くの機能のうちの一つとして、Jupyter Notebookも導入できます。
Windowsの場合
Windowsの場合、2段階でJupyter Notebookをインストールします。
- Python3をインストール
- pipでJupyter Notebookをインストール
1はすでに済んでいると思いますが、念のため紹介します。
Python3をインストール
Microsoftストアを開いて、「Python3」と検索します。2021年8月ではPython3.9が最新なので、それをインストールしましょう。
Jupyter Notebookのインストール
Python3がインストールできたら、コマンドプロンプトを開いてください。(左下の検索窓で「cmd」と打つと出てきます。)
真っ黒な画面が出てきたら、pipコマンドを入力します。
pip install jupyter
すると、何やらインストールが始まります。次のような画面になっていれば成功です。
インストールの確認
では、続けて次のようにコマンドを入力して、Jupyter Notebookがちゃんとインストールされているかどうか確認しましょう。
jupyter notebook
次のような画面が立ち上がったら、インストール成功です。
Macの場合
Macの場合は三段階でインストールします。
- Homebrewのインストール
- Python3のインストール
- pipでJupyter Notebookをインストール
1と2はもうすでに済んでいると思われますが、念のため紹介します。
Homebrewのインストール
ターミナルを起動して、次のコマンドをコピペ入力して実行してください。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
Python3のインストール
以上の操作を完了するとbrewコマンドが使えるようになります。brewコマンドでPython3をインストールしましょう。
brew install python3
Jupyter Notebookのインストール
いよいよJupyter Notebookです。pipコマンドでインストールしましょう。
pip install jupyter
インストールの確認
それでは、正しくインストールされたかどうか確認してみましょう。次のようにコマンドを入力してください。
jupyter notebook
次のような画面が立ち上がったら、Jupyter Notebookのインストールは完了です。
Anacondaの場合
Anacondaを用いてJupyter Notebookをインストールする場合、2つのステップがあります。
- Anacondaを導入
- AnacondaナビゲーターからJupyter Notebookを立ち上げる
Anacondaの場合は、WindowsもMacも関係ありません。Anacondaという、優れた統合開発環境をインストールするだけでJupyter Notebookが使用できます。
Anacondaのインストール
まず、ANACONDAのサイトを下の方にスクロールしていくと次のような画面が現れるので、自分のOSに合ったインストーラーをダウンロードします。
Jupyter Notebookを立ち上げる
まず、Anacondaナビゲータを立ち上げます。
Windowsの場合は、左下の検索窓に「anaconda navigator」と入力すると立ち上げられます。
Macの場合は、Launchpadに新たに追加されているはずです。
次のような画面が立ち上がるはずです。
いくつもある項目のうち、jupyter notebookのアイコンがあるところの「Launch」ボタンでJupyter Notebookが立ち上がります。
次のような画面になったら成功です。
Appendix
参考書籍:「Pythonによるデータ分析入門 第2版」